『日本人のためのピケティ入門――60分で分かる『21世紀の資本』のポイント――』(池田信夫)

2ヶ月で13万冊だって、ピケティ。すごすぎ。nikkouの会社の今年の社長年頭挨拶では、挨拶のほとんどの時間を「みすずがピケティを売った、クソうらやましいぜ、うちだって、やろうと思ったらできる分野なのに」って話でした(こういう言い方じゃないけど)。しかしあんな分厚い本を、みんな2ヶ月で読み切ったんだろうか。えらいなあ。3ヶ月経った今なお、くまざわ書店でも丸善でも蔦屋でも、ワゴンに平積みしている。こういうのって、一度サイクルに入ってしまうと、どんどん売れるからなあ。社長じゃないけど、クソうらやましいぜ。私も何度も書店で手にしてみたものの、あの厚さにひるんで、どうしてもレジに持って行けない。ということで、並べて面陳してあったこの本を買いました。
結論からいうと、nikkouは、『21世紀の資本論』を買っても読み通せないだろうな、と思った。こんな薄っぺらい本でも、難しかった。なにせ、経済学のイロハもしらない文学部国文科出身。教養課程でも「経済学」はなかった(社会に出てみたら、結構必要。教養に入れておいてほしい)。
なので、nikkou的には、本書を通じて、『21世紀の資本』ってのは、「格差社会について膨大なデータを元に実証的に検証した本。欧米経済を分析していて、日本の格差社会には直接は関係ないけれど、グローバル経済を視野に入れなければならないビジネスマンには興味深かったらしい。そして、まだまだ日本では、こういう本が2ヶ月で13万部売れることがある」ということが分かればOKです。