『女たちのサバイバル作戦』上野千鶴子

しばらく生臭い本からは遠ざかろうと思っていたのに、漫画「離婚してもいいですか」を読んでしまったがために、つい、上野千鶴子「女たちのサバイバル作戦」(文春新書)を読みはじめてしまった。
40年間の「ネオリベラリズムナショナリズムジェンダー」の関係を分析したもので、予想以上に面白い。「離婚してもいいですか」の主人公の夫婦に一冊ずつ渡したい。
男女ともに生き抜くのが厳しいこれからの時代にむけて、上野先生のアドバイスはとても貴重だし、よく分かるけれども、わたしには、もうひとつ、武器があるなあ、と思った。
それを上野先生に言葉で伝えるのは難しい。
ずばり、「信仰」だ。
フェミニズムの本を読んだのちに、聖書を振り返ると、あらためて、イエスの発想は、ラディカルで、かつ、普遍的だと思い知らされる。
自分の子に信仰を押しつけるつもりはさらさらないけれど、
聖書の言葉、「明日を思い煩うな」「あなたはわたし(神様)の眼に高価で貴い」「神は担えない重荷を負わせない」といったものを、あなたの人生の節目節目で生きるよすがとするべく、知っておきなさいよ、と伝えたいと思う。