『色彩を持たない田崎つくると彼の巡礼の年』(村上春樹)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

パラレル・ワールドに行かない! と、最後まで読んで驚く。ここ最近の春樹作品では珍しい。しかも、主人公が「やれやれ」と言わない! ここ最近(というかこれまでの)春樹作品にしては珍しい主人公の設定だ。だから、意味深な感じが少し薄らいでいるけれど、その分読みやすかった。