『ある一日』いしいしんじ

ある一日

ある一日

いしいしんじの作品はいくつか読んだ事があるのだけれど、なんとなく偽悪的であまり好きではなかった。
この作品は、そういう感じはしなくて、もっと感覚的で、面白く読んだ。
しかし、お産って痛そうだなあ。男の人が書いているから、外側から見ている感じがあって、それでかえって痛そうに書かれるのだろうと思うけれど。女の人の描く出産シーン(たとえば柳美里とか)のほうが、もっと具体的なので逆に痛さが想像できて、まあ、耐えられなくもない、という気がする。