「迷惑メールは誰が出す?」岡嶋裕史

迷惑メールは誰が出す? (新潮新書)

迷惑メールは誰が出す? (新潮新書)

「誰が出す?」の答えは、悪徳業者。
その悪徳業者が、どのように他人のメールのアドレスを割り出し、自分の足跡がつかないようにメールを送り、なにを狙っているのか、ということを解説した本。基本的にメール送受信の仕組みについて書かれていました。

会社のパソコンに大量の迷惑メールが送られてくるようになって、いったいどこから私の会社のアドレスが漏れたんだろう、と思っていましたが、この本とつき合わせてみると、どうやら、会社のメールサーバーに、会社の一員であるふりをして忍びこんできた悪徳業者の仕業だったらしい。会社で、なにやらメールサーバーに細工をしたら、一通もこなくなった。

自宅のパソコンも、プロバイダーのほうで処理してくれているので、実際に迷惑メールを眼にすることはなくなりました。

ただ、私が知りたいのは、まさに、この書名にある「誰」の部分、「迷惑メールの筆者」についてなのです。あの奇妙奇天烈摩訶不思議、まったくもって、へんてこりんなメールの文章は、一体全体、どんな奴が書いているんだろう。まず間違いなく、男だ(女性を装いつつ、なんだか雄々しい)。そういうネタとなると、サブカル系、アンダーグラウンド系のライターさんに書いてもらうことになるのかな。