「会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール」福沢恵子・勝間和代

会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

さすがに10年も会社員をやっていると、びっくりするようなことは書いていない。一方で、「これは、自分が勤務する会社のルールとはちと違う」ということや「そうともかぎらないかなあ」というところもあり。のっけの「組織で働く以上、出世をしなければやりがいも生まれない」という「リアル・ルール」からして、さて、どうだろう、と思う。編集長や経営者にやりがいがない、とは言わないけれど、定年まで現役編集者で、管理職にならない、というのも楽しいような気がする。完全年齢給だから、「働きに見合った報酬を要求しないとなめられる」ってのもあまり関係ない。

一番「これは役に立つぞ!」とはっきり思ったのは、「産休・育休の取得を当然の権利と考えない」にあった、「子育てと仕事の両立は過酷、という報道がなされてしまう」理由である。もし、「子育ても仕事も充実していて楽しい!」と報道してしまうと、女の人が仕事も子育ても両立していることに批判的な人(男性にも女性にもまだまだ多い、とのこと)の嫉妬や反感を買ってしまうので、メディア的には、たいへんなことのように報道したほうが、一般社会のウケがいい、とのこと。
だから、そんなメディアを本気にするな、子育てはたいへんさを補って余りあるほど楽しいし、仕事もあなたが必要とされているのなら思う存分やれ、というメッセージに受け取りました。