『イタリア・マフィア』(シルヴィオ・ピエルサンティ 朝田今日子訳)

イタリア・マフィア (ちくま新書)

イタリア・マフィア (ちくま新書)

ゴッドファーザー』を読み終わったので、『イタリア・マフィア』(ちくま新書)を読み始める。
もー、『ゴッドファーザー』の内容が頭からすっ飛んじゃうほど、すごいね。
ゴッドファーザー』を読んでいるときのマフィアは、オサレでクールなアル・パチーノが、銃弾一発ドン、というイメージだったけれど、『イタリア・マフィア』のほうが描くマフィアはそんなもんじゃない。
裏切り者は、本人はもちろん、妻、幼い子ども、母親、兄弟と、係累20人皆殺し。捜査にあたった警察官や刑事は、何キロもの爆薬で車と運転手ごとドカン。たまたま居合わせた通行人は、正面から頭を撃たれる・・・・・・って、もうおちおち町もあるけないじゃないか。
政治家はもちろん、裁判官も、カトリックの司祭も、お金や脅しで操られ、もはや逃げ場がない。つまりは映画みたいにかっこいいもんじゃないらしい。
マフィアと関わりの深い政治家としてベルルスコーニがあがっていた。デイブ・スペクターにいじられまくっていたあの軽薄そうな人がねえ。
シチリア・マフィアの世界』(講談社学術文庫)『シチリア――マフィアと神々の島』(朝日選書)も買ったので、正月休みに読もうと思う。