『発達障害のいま』杉山登志郎

発達障害のいま (講談社現代新書)

発達障害のいま (講談社現代新書)

発達障害についての企画を出そうかなあ、と思って読んだ本。タッチの差で企画が出てしまいました。でも、出さなくてよかった。nikkouは、発達障害について、あまりにも無知であった。
今、日本の小学校中学校では、ちょっと個性が突出している子ーーたとえば、すこしのんびりしていたり、すこし自己主張が強かったり、というだけで、先生から「発達障害ではないですか」と言われて、特殊学級編入させられることが多いのだそうで。本当に、障害で苦しんでいる子もいるなかで、個性も障害にされてしまう子もしんどいだろう。親もぴりぴりしていて、「発達障害」と銘打った本は軒並み売れているそうです。
本書は「本当に、障害で苦しんでいる人」の例をあげて、回復していく様子を記しているので、それはそれで救いがあるのだけれど、自分には、まだ取り組むべき課題ではなかった、という気がしました。