『子宮、応答せよ 筋腫警報発令中』得能史子

子宮、応答せよ。--筋腫警報発令中

子宮、応答せよ。--筋腫警報発令中

いやもうこれは、勉強になりました、書いてくれてありがとう!という一冊。
またnikkouは、さほど深刻な事態ではないですが、けっして人ごとではありません。
子宮筋腫が重症になると、どのような症状がでるのか(メンタルにも影響する、というのは、じつに驚きでした)、どのような手術があって、どのような改善されるのか、ということを、ユーモアあふれる筆致で描いてあります。
nikkouがもっともジンジンしたのは、主人公「トクノウ」さんの、旦那さん「ペリーさん」の描写であります。ニュージーランド人で、「こち亀」を理解できる程度の日本語能力を持ち、妻の痛みを自分の痛みとし、「おならをするとき、ポーズをつける」かわいらしい旦那さん。この人が、じつに献身的に奥さんを支えるのであります。
旦那さんに大事にされる話は、ひとのことでも、とてもうれしい。