『ツレと私の「たいへんだ」育児2』細川貂々

ツレと私の「たいへんだ!」 育児2

ツレと私の「たいへんだ!」 育児2

第1巻ではまったくの赤ちゃんで意思疎通も難しい感じだったのが、急にちゃんと「人間」になっているのが可笑しいというか、かわいいというか。「1歳6カ月、ひさしぶりの夜泣き。以前と違うのは赤ちゃん語でどんな夢を見たか、教えてくれるところだ。」で、涙を流しながら「ぷにゅるぷ ぷるぷんよ」と言っているコマに大笑い。かわいいなあ。
でも、本書で一番すばらしいのは、パパの子育ての体験談になっているところだ。パパが子育てに協力的、なのではなく、ママが働いて、パパが主夫で子育てをしている。
「『男の人に育児まかせて大丈夫なんですか』って言われたことがある。」「世の中の女の人って、育児に関して男の人を信用しなさすぎ 頼らなさすぎなところがあると思う。男の人だって自分なりのやり方でちゃんとできるよ」という貂々さんのコマは含蓄深い。どんな家族にも、「こうでなくっちゃ間違い!」じゃなくって、いろいろと居心地のいいあり方があって、社会も自然に受け入れられるようになると、みんなもっと楽に生きられるのにね。