『中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ 』竹田青嗣
中学生からの哲学「超」入門―自分の意志を持つということ (ちくまプリマー新書)
- 作者: 竹田青嗣
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 新書
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本書の最後のほうに、「ガウェインの結婚」という説話が出てくる。本書のサブタイトル「自分の意志を持つということ」とも関連するエピソードなんだけれど、これがnikkouにはよくわからないのだ。この話だと、「花嫁」の二つめの願いは「自分の意志を持つこと」ではなく、「人を説得して自分の意志を通すこと」ではなかろうか。「持つこと」だけであれば、べつに、ガウェインが願いを聞きとどけてくれなくったって、「こうしたい」と思い続けているだけでオッケーなんじゃないの? そしてもうひとつ。一つめの願いをかなえてしまったら、「花嫁」の反論が全部ひっくりかえっちゃうんじゃないの? つまり「若くて美しいがゆえに、知恵が浅くて、浮気の心配があって、しかも生まれや身分に価値がある妻」ということになっちゃうじゃないですか。わからんなあ。